第10回【レポート編】近畿大学通信の司書レポートの書き方|おすすめ本2選
1 はじめに
こんにちは、そかをです。
30代社会人として働きながら近畿大学通信教育部の司書コースを受講し、2026年3月、2年半かけて司書資格を取得することができました。
振り返ってみると、司書課程で最も苦労したのは、間違いなくレポート作成でした。
近畿大学図書館司書コースでは、11科目のレポートに合格する必要があります。
しかし、
わたしは、約4割(4科目)のレポートが再提出となりました
特に児童サービス論は5回提出し、ようやく合格という苦労がありました

ですから、司書コースで学習中の方には、
- そもそも文章を書くのが苦手だ
- レポートを書いたことがない
- レポートが上手く書けない
- レポートを提出したけれどなかなか合格できない
というように、レポート作成に関する悩みを抱えている方も少なくないと思います。
そこで今回は、数多くの文章本(文章を上手く書くための方法や技術について書いてある本)の中から、わたしが、絶大なる自信をもっておすすめできる書籍を2作品紹介したいと思います。
レポートを書く前に、まずは「書き方」を学びましょう。
それが一番の近道です。

2 おすすめ書籍紹介『理科系の作文技術』『レポートの組み立て方』
わたしは、「言葉」や「文章を書くこと」がそこそこ好きな人間なので、これまでに色々な文章本を読んできました(写真は手元にあった文章本たち)。
どの書籍も著者の個性が光り、こだわりを感じます。
わたしも読んだ分だけ楽しく勉強してきました。

しかし、「合格するレポートが書けるようになりたい」と友人から相談を受けたら、この2冊だけ読めばいいと答えます。
その2冊が木下是雄先生の『理科系の作文技術』と『レポートの組み立て方』です。

『理科系の作文技術』
著者:木下是雄
発行年:1981年初版
発行所:中央公論新社(中公新書)
コメント:
木下先生は東京大学を卒業後、大学で物理学の教授をされていた方です。
文章を上手に書きたいと考えている全ての人におすすめできる大変いい本です。
レポートや仕事で書くような実務的な文章の作成については、これ1冊でかなりレベルアップできます。
「文章術の本を1冊だけ薦めてほしい」と言われたら、わたしは迷わずこの本を選びます。
初版が1981年に出版され、2023年2月時点で91版となっています。
長い時間、選ばれ続けた文章本のレジェンド的存在です。
ちなみに、司書資格を取得してから知ったのですが、同書は、九州大学の先生方が学生に読んでほしい100冊の本として選定された「九大100冊」となっており、学生向け推薦図書として選ばれています。
おすすめポイント
・文章を書く時の考え方や心構えが学べる
・分かりやすい文章とはどんな文章なのか学べる
・分かりやすい文章を書くための技術が学べる
『レポートの組み立て方』
著者:木下是雄
発行年:1994年初版
発行所:筑摩書房(ちくま学芸文庫)
コメント:
こちらは、先ほどの作品のエッセンスは残しつつ、文系(つまり司書コース)のレポートに特化して作成された本です。
わたしは、2冊購入してどちらとも読むのがよいと思います。
「もしも1冊だけ読むとしたら?」と聞かれたら、『理科系の作文技術』をおすすめします。
文章を書くという本質的な部分は本書と変わらないためです。
後は細かいですが、新書で読みやすく、紙質が好みなのと表紙(見た目)のかっこよさです(笑)
おすすめポイント
・文系のレポートにターゲットを絞っており、文系的な具体例が多い
・理科系の作文技術と併読することで、文章を書くことの本質が見えてくる
3 レポート作成は料理と似ている
さて、おすすめ書籍を紹介したところで、レポート作成についての考えをお伝えしたいと思います。
わたしは、「レポート作成は料理と似ている」と思っています。
料理を作るためには、食材と調理器具が絶対に必要です。
さらに、これらの食材と調理器具を使用したという一定の経験が必要です。
例えば、「肉じゃがを作りなさい」と言われた時を想像してください。
肉じゃがを作ったことがない人は、肉じゃがとは何かを調べるでしょう。
調べてみると、肉じゃがに必要な食材と調理器具が分かります。
しかし、作った経験がなければ、上手く作れるかどうか分かりません。
初めて料理をすると、たとえレシピを見ながら作っても、手順を間違えていたとか、食材に火が通らなかったとか、鍋が小さくて入らなかったとか、色々な失敗があります。
しかし、同じ失敗を繰り返さないように意識して何度か作っているうちに、少しずつ美味しい料理が作れるようになっていきます。
わたしは、レポートは料理と非常によく似ていると考えています。
レポートでは課題(何を書かなければならないのか)が与えられます。
この課題は料理で言うと「肉じゃがを作りなさい」です。
レポートでは、課題に対して文章で回答する必要があります。
このとき食材に当たるのが、本や雑誌などの「情報資源」です。
調理器具と調理経験に当たるのが、「文章を書く技術」です。
この2つが揃って初めてレポートが作成できます。
そして、「文章を書く技術」を学ぶための書籍が先ほど紹介した2冊です。
さて、与えられた課題に適切に回答するためには、適切な情報資源が必要です。
司書コースの場合、配布されたテキストや参考図書が示されているので、基本的には、その情報資源を活用すればよいでしょう。
「いや、わたしはもっといいレポートを書くんだ」と考える高い志のある方は、もちろん他の情報資源を見つけてもよいでしょう。
そこが、まぁまぁな料理(普通のレポート)→美味しい料理(良いレポート)の差につながる場合もあります。
食材(適切な情報資源)が揃えば、あとは調理していくだけです。
文章を書く技術は、料理と同様に、失敗を繰り返さないよう意識して書いているうちに、少しずつ上手くなっていきます。
つまり、レポートが上手くなっていきます。
普段、文章を書く習慣がなくとも料理をする習慣がある方ならば、なんとなくわかってもらえるのではないでしょうか。
文章を書く習慣も、料理をする習慣もない方は、別にスポーツでもなんでもいいです。
要するに、「文章を書く技術」など「なんらかの技術」を身に付けるのは、一定の訓練が必要だということです。
普段、料理をしない人に、「料理作って」と言っても、いきなりは作れないですよね?
レポートも全く同じです。
まとめると、
・レポート作成は技術であり、いきなり書こうとしても上手く書くことはできない
・レポート作成と併せて、書籍でレポート作成技術を習得することが近道である
・おすすめする書籍は、『理科系の作文技術』と『レポートの組み立て方』
4 レポートを書く前に一度、本を読んでみよう
ということですので、このブログを読んでいただいている皆さん、レポートを書く前に、『理科系の作文技術』と『レポートの組み立て方』を読んでみてください。
できれば、是非、買って読んでみてください。
図書館で借りてもいいですが、最終的には買う価値がある本だとわたしは感じます。
わたしは未だに何度も読み返しています。
ネットで「レポート 書き方」とか検索してくる出てくる情報よりもよほど有用です。
あなたの大切な時間を、価値の低い情報で浪費してほしくありません。
わたしがお金持ちだったら、皆に配りたいくらい良い本です。

5 まとめ(レポートは才能ではなく「技術」である)
今回の記事では、レポート作成に悩む方におすすめ書籍を2選紹介しました。
レポートは、料理と同じように「知識」だけでは上達しません。
道具や基本を学び、失敗を重ねながら少しずつ技術を身につけていくものです。
初めて料理を作ったときのことを思い出してください。
プロの料理人ですら、最初は上手く作れなかったはずです。
ということですので、いきなりレポートを書こうとしてもうまく書けません。
だから、落ち込む必要はないのです。
文章(レポート)を書く技術は少しずつ上がっていきます。
今回おすすめした書籍は、必ずや「文章を書く技術」の向上を手助けしてくれます。
そして、合格できるレポート作成力を授けてくれる信頼できる書籍になってくれると思います。
「合格するレポート」=「美味しい料理」です。
料理もレポートも、一度、技術を身に付けてしまえば、どんな食材(課題)がでてきても対応できます。
是非、手に取ってみてください。

