第8回【体験談編】近大通信司書コースの難関科目は?全13科目の成績から見た難関科目5選
1 はじめに:勉強を始める前の「どの科目が難しいの?」を解決します
こんにちは、そかをです!
30代社会人として働きながら近畿大学通信教育部で司書コースを受講し、2年半かけて、2026年3月に無事、司書資格を取得することができました。
さて、近大通信で司書資格を取得するためには、避けて通れない関門があります。
それが、全13科目のレポートと試験への合格です。
しかし、いざ受講を決め、テキストが手元に届くと、以下のような戸惑いを感じませんでしたか?
【受講前のよくある戸惑い】
- どの科目から手をつけたらいいのか分からない
- 勉強を始めてみたけれど、難易度の目安が分からず不安
わたしも入学当初、全く同じ悩みを抱えていました。

そのため、テキストを前にして、「どの科目から勉強を進めたらよいのか」と途方に暮れていたのです。
当時は学習計画を立てることができず、時間の使い方にもったいないところがあったと感じています。
そこで今回は、2年半かけて全13科目を完走したわたしの成績データをもとに、「単位がとりやすい科目」と「とりにくい難関科目」を徹底分析します。
なぜその科目が難しいのか、理由を知ることで事前の心構えができ、効率よく合格を掴み取ることができるようになりますよ!
2 近大通信・司書コース全13科目を成績が悪い順に並べてみた
シンプルに司書コース全13科目を成績が悪かった順に表にして並べてみました。
近畿大学では、秀(100~90点)、優(89~80点)、良(79~70点)、可(69~60点)の4段階で成績を評価しています。
終末試験は60点をとれば合格です!

そこに、わたしが何回目のレポートで合格したか(レポート)、何回目の試験で合格したか(試験)を加えました。
また、表の下には、司書科目を全体的に見て、わたしが感じた講評を紹介します。
近大通信 司書コース:成績悪い順科目別一覧
| 順位 | 科目名 | 点数 | 成績 | レポート | 試験 |
| 1 | 情報資源組織論 | 65点 | 可 | 2回 | 1回 |
| 2 | 情報資源組織演習 | 69点 | 可 | なし | 1回 |
| 3 | 図書館制度・経営論 | 70点 | 良 | 1回 | 1回 |
| 4 | 図書館情報技術論 | 70点 | 良 | 1回 | 1回 |
| 5 | 情報サービス演習 | 75点 | 良 | なし | 2回 |
| 6 | 図書館サービス概論 | 77点 | 良 | 1回 | 1回 |
| 7 | 図書館情報資源概論 | 79点 | 良 | 1回 | 1回 |
| 8 | 情報サービス論 | 80点 | 優 | 2回 | 1回 |
| 9 | 生涯学習概論 | 80点 | 優 | 2回 | 1回 |
| 10 | 図書館概論 | 85点 | 優 | 1回 | 1回 |
| 11 | 図書館情報資源特論 | 89点 | 優 | 1回 | 1回 |
| 12 | 図書館サービス特論 | 90点 | 秀 | 1回 | 1回 |
| 13 | 児童サービス論 | 100点 | 秀 | 5回 | 1回 |
全体的な講評
この表を、成績とレポートという観点から見ましょう。
レポートは11科目提出しており、このうち再提出した科目が4科目ありました。
・児童サービス論(5回)
・情報資源組織論(2回)
・情報サービス論(2回)
・生涯学習概論(2回)
再提出(2回目)になった科目は、先生からの講評を踏まえ、内容を一部修正することで合格できました。そのため、特に苦労したという印象はありません。
しかし、成績が最も良かった児童サービス論では計5回もレポートを提出しました。
ここで面白かったのは、児童サービス論は100点で「秀」をいただきましたが、この高得点をいただいた時点では、実はレポートはまだ再提出のままで合格していなかったのです。
「レポートの内容は、最終的な成績(点数)に影響しない……!?」

ここから、忙しい社会人の方は、「レポートは合格できる水準に達していれば良いのだ」と割り切ることもできそうです。
とはいえ、レポート提出は書き方を習得するまで時間がかかります。
作成に慣れても労力がかかる大変な作業です。
一つずつ丁寧に作業することを心掛けて、「1回で合格するぞ」という気持ちでレポートに取り組めると良いと思います。
レポート作成は「急がば回れ」ですね。それにしても、児童サービス論は圧倒的にハードルが高かったです。

また、終末試験の点数という観点から見ますと、わたしの体感の難易度は、以下の表のように見事に分かれました。
■ 69点以下の科目:難しい(理解が浅く、滑り込みで合格)
- 1 情報資源組織論(65点)
- 2 情報資源組織演習(69点)
■ 70~75点以下の科目:少し難しい(合格はしたけれど、理解度は高くはない)
- 3 図書館制度・経営論(70点)
- 4 図書館情報技術論(70点)
- 5 情報サービス演習(75点)
■ 76点以上の科目:取り組みやすい(内容を概ね理解している)
- 6 図書館サービス概論(77点)〜 13 児童サービス論(100点)
どの科目が難しいと感じるかは個人差がありますので一概には言えません。
しかしわたしの経験から、76点以上の科目は「取り組みやすい」と感じ、試験も「自分の言葉で書けた」という手応えがありました。
また、70~75点以下の科目は「少し難しい」と感じ、「もしかしたら試験に不合格になるかも」と思いました。
そして69点以下の科目は「難しい」と感じ、「これは不合格でもおかしくない」と結果を本当に心配しました。
情報資源組織論と情報資源組織演習を一度で合格できたのは、今思えば本当に幸運でした……!

このように、成績順に見ることで、自分の体感とも一致するリアルな難関科目をあぶり出すことができました。
学習プランを立てる際の参考にしてみてください。
3 近大通信司書コースの難関科目を概説
ここからは、わたしの成績データと体感から導き出した「特に苦戦した難関科目」について、具体的な内容とリアルな所感を解説します。
- 難関科目① 情報サービス演習(※オンデマンド授業)
-
- 内容:
図書館の利用者が求める情報を適切に提供するための具体的なスキルを学びます。
情報サービス論の実践編となる科目です。 - 所感:オンデマンド授業といって、全15回の講義(1回40分くらい)を動画で視聴します。
他科目との決定的な相違点として、この科目は習った内容やスキルを、頭ではなく身体で使って覚える「トレーニング的な要素が強い」ということです。
「テキストの丸暗記が得意な座学タイプの人」 ほど、この科目は不合格になるリスクが高いと感じます。
知識量ではなく、問題に対して無意識に身体が反応するかという「打撃練習」のような積み重ねが合否を左右します。テニスに例えるなら、「ルールや有名選手に詳しくて、観戦を楽しめる知識がある人」が座学タイプです。
しかし、試験で求められるのは「ラリーを10回続けなさい」「サーブを成功させなさい」という、身体を動かす実際の技術です。技術を高めるためには、何度も何度も手を動かして、科目の要点を反復学習する必要があります。
わたしは頭で考える癖があるので、非常に手こずりました。実際、修了試験後に「珍しく完璧な解答をしてしまったわ」と思ったのですが、結果はまさかの不合格。全科目の中で唯一、試験で落とされる痛みを味わったのがこの科目でした。
原因を分析すると、解答が教科書の丸写しのような文章になっていたことだと考えています。教科書の表現に寄りすぎると、「自分の言葉で理解していない」と評価されてしまう可能性があります。 しかも、オンデマンドの試験は年に2回しか受けられないため、落ちたときのダメージは大きいです。日頃から「自分の言葉で書く練習」をしておきましょう。
- 内容:
- 難関科目② 図書館情報技術論
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内容:図書館の業務に関係する情報技術を学びます。
所感:コンピューターやデジタルという言葉に抵抗がある方は、多少、苦戦するかもしれません。
- 難関科目③ 図書館制度・経営論
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内容:図書館に関係する法令や、図書館の経営のあり方などを学びます。
所感:法令や行政文書からの引用が多いため、お堅い印象の科目です。とっつきにくい科目なので、学習のリズムを掴んだ後半戦に回すのがおすすめです。ですが、司書になりたい方にとっては、職業に密接した非常に重要な内容だと思います。
- 難関科目④ 情報資源組織論
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内容:図書館の資料を探しやすくするための知識や技術を学びます。
所感:司書資格取得における「最初の大きな登竜門」となる科目です。「本が好き」という理由だけで司書になりたいと思っている方にとっては、最初の大きな壁になるでしょう。特に時間をかけて深く習得する必要がある、奥の深い科目です。
- 難関科目⑤ 情報資源組織演習(※オンデマンド授業)
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- 内容:図書館の資料を探しやすくするための知識や技術を学びます。情報資源組織論の実践編となる科目です。
- 所感:注意点は難関科目①の情報サービス演習と同じく、頭ではなく身体で使って覚える「トレーニング要素」が強いことです。何度も何度も手を動かして反復学習する必要があります。
個人的には、この科目が「近大司書コースの最難関」だと思います。試験中は本当に泣きそうでした。オンデマンドの試験は年に2回しか受けられないため、落ちたときのダメージは大きいです。工夫を凝らし、徹底的な準備をして試験に挑戦する必要があります。頭を鍛えてもダメです。身体を鍛えましょう。 (※この科目の具体的な対策方法については、別途詳細な記事にする予定ですのでお楽しみに!)

4 パッと見でわかる!近大通信・司書コース全13科目の難易度一覧表
ここからは成績の数字だけにとらわれず、2年半の学習を通じてわたしが肌で感じた「本当の難易度(5段階)」をランキング形式で紹介します。
やはり最大の壁となったのは、試験対策が過酷な「組織系・情報サービス系」の4科目、そしてレポートが最難関の「児童サービス論」でした。
近大通信 司書コース:体感難易度ランキング
| 難易度順 | 科目名 | 難易度 | 特徴とアドバイス |
| 1 | 情報資源組織論 | ★★★★★ | 【難関試験】司書コース最大の壁 |
| 2 | 情報資源組織演習 | ★★★★★ | 【最難関の演習試験】試験対策をどう工夫して臨むか |
| 3 | 情報サービス論 | ★★★★ | 中盤の山場 |
| 4 | 情報サービス演習 | ★★★★ | 【オンデマンド試験】(油断禁物・試験落選経験) |
| 5 | 児童サービス論 | ★★★★ | 【レポート最難関】丁寧な設題理解が必須 |
| 6 | 図書館情報技術論 | ★★★ | デジタルに抵抗があるとやや苦戦 |
| 7 | 図書館制度・経営論 | ★★★ | お堅い法令中心。後半に回すのが吉 |
| 8 | 図書館サービス特論 | ★★★ | 選択科目:最後でOK |
| 9 | 図書館情報資源特論 | ★★★ | 選択科目:最後でOK |
| 10 | 生涯学習概論 | ★★★ | 序盤(学習リズムに慣れる用) |
| 11 | 図書館サービス概論 | ★★★ | 序盤(学習リズムに慣れる用) |
| 12 | 図書館情報資源概論 | ★★ | 序盤(比較的取り組みやすい) |
| 13 | 図書館概論 | ★ | 【一番最初に受講するのがおすすめ!】 |
特に★4〜5の科目を攻略する際は、設題を深く理解し、「先生がこのレポートや試験で、自分に書いてほしい本質的な内容はなんだろう?」と、相手の意図を徹底的に考えることが合格への近道でした。
この「相手の意図を考える視点」を持てるようになってから、格段に突破率が上がりました!

どの科目から勉強しようか悩んでいる方は、この表の「難易度が低い順(下から順)」に学習していくのが一案です。
具体的には、「図書館概論」→「図書館情報資源概論」「図書館サービス概論」……の順に学習して、まずは通信制の学習リズムに慣れていくのが大切かと思います。
5 おわりに:成績順と難易度順に紹介してきました
今回の記事では、
- どの科目から手をつけたらいいのか分からない
- 勉強を始めてみたけれど、難易度の目安が分からず不安
といった受講生の皆さんへ向けて、全13科目のリアルな難易度を紹介してきました。
「敵の強さ」が事前に分かっていれば、無理のないスケジュールも立てやすくなります。
また、「ここは力の入れどころだ」とあらかじめ覚悟を決めて学習するきっかけにもなりますよね。
この記事が、少しでも皆さんの学習のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




